ネットワーク対戦 HowTo

XBOX360,PlayStation3のオンライン対戦のラグ解消方法 ネットワーク対戦の遅延(ラグ)軽減のHowTo 液晶テレビ・PCディスプレイ・ブラウン管の違い・選び方のTips集

ネットワーク遅延とは?

ネットワークを使った対戦に大きく関わる、遅延の対処方法や
改善方法を述べていきます。
より快適な環境を作り思い切りゲームを楽しみましょう。

ネットワーク遅延とは?

ネットワークを通じてゲームをする場合に
ゲーム機とサーバ間・他のユーザ間で発生する通信の遅延の事を表します。

この遅延は応答速度や回線品質に左右されます。
他のプレイヤーと対戦中に通信経路上で大きな遅延が起きると
ゲーム画面の動きがガクガクし、あまりにも遅延が大きすぎると
通信が切断されてしまいます。

ネットワーク遅延の仕組みを理解しましょう。

ネットワーク対戦の仕組み

ここではネットワーク対戦の仕組みを説明します。

①インターネット上にあるマッチングサーバに接続します。
②マッチングサーバは条件にあったユーザ同士へお互いの接続IPを通知します。
③ユーザのゲーム機は通知されたIPに対して接続を行います。
④対戦結果をマッチングサーバに対して送信します。

マッチングサーバはゲーム性質上、順位付けのための対戦ポイントの管理なども行っている場合があります。

ネットワーク遅延の改善方法

DNSを高速なものに変更する

応答速度と回線品質

回線品質の確認方法

応答速度と表示速度の違い

応答速度とは

液晶テレビのカタログに記載されている項目にある「応答速度」という項目があります 例 REGZA:応答速度 秒120コマ

この応答速度は画面に色が表示される速度をミリセカンド(ms)で表記したもの等です。 早ければ早いほど動画やゲームなどの変化の激しい表示に対してもスムーズにちらつきがなく表示 することができます。 また、現在のTN方式では白→黒→白の処理に向いているため、中間階調の応答速度を重要視したほうがいいようです。

つまり、画面の表示にちらつきや残像が改善されるための指標であり、 ゲーム機からゲーム画面表示までの表示速度とは別物になります。

表示速度の詳細はカタログに表記されておらず、 実際に購入した方のレビューや速度計測を参考にするしかないようです。

液晶テレビのゲームモード・低遅延モード・PCモード

多くの液晶テレビは映像を液晶画面に表示するまでの内部処理で 明度・色合い加工等の処理を行ない画面を美しく表示しています。 この処理は地デジ等の情報を加工し、意図的に音声を処理時間遅らせる事によって 画面表示までの時間を調整する等を行っています。

最新のテレビでも画像の情報を加工することは数ミリ秒の世界ですが僅かに時間差が必ず生まれます。

お使いの液晶テレビの表示速度に不満を持っている方は以下の設定をすることである程度遅延を軽減することができる可能性があります。

REGZA、BRAVIA、AQUOS、

ゲームモード

低遅延モード

PCモード

上記の様に各メーカーによって名称や機能が違ったりしますが 映像や音声加工処理の設定を極力減らすことによって表示遅延が改善することがあります。 お持ちの液晶テレビのマニュアルを一度確認してみることをオススメします。

表示遅延とは?

表示遅延とは?

ゲーム機から画面に表示されるまでの時間差の事をいいます。
アクションゲームでキャラクターの動きがもっさりした感じを受けることを経験したことはないでしょうか。
アクションゲームでジャンプのタイミングが遅く落下してしまう。 レースゲームで連続ヘアピンカーブを曲がりきれない。

これはコントローラーで操作した結果が画面に反映されるまでの時間差で
プレイヤー側に与える「動きが重い」「反応が遅い」の違和感が原因です。
特にタイミングを合わせる要素が強いジャンルのゲームでは非常に重要になります。

格闘ゲーム、音楽ゲーム、シューティングゲームでは 常に画面の動きに対して操作する必要があります。

画面に表示されたタイミングでボタンを操作しても、思ったタイミングでは成功しづらく、非常にストレスの溜まるプレイになることがあります。

原因は
①ゲーム機内から映像信号が発信される
②ゲーム画面が表示される

この①と②の間にわずかながら差があります、この現象がを「表示遅延」といいます。

表示遅延が発生するとどうなるのか

表示遅延はゲームプレイにどういった影響を与えていくか考えてみましょう。

一般的にゲームは序盤は難易度が低く、後半になると高くなります。

落下型パズルゲームでは落下速度が速くなり
レースゲームではなコースが複雑になり、より精度の高い操作を求められ
音楽ゲームではより複雑な操作をタイミングよく操作することが求められます。

表示遅延が発生している環境では、プレイヤーが画面表示から判断して操作するまでの時間が少なくなり より、難易度の高いゲームに変わります。

そして操作性・爽快さは表示遅延の違和感から失われます。

実際のゲーム画面内での遅延例

ここではスーパーストリートファイターIVを例にあげます。
格闘ゲームで対空必殺技を使い、迎撃する場合において、どの程度時間差があるかを画像で示しています。

※この画像では左側:ゲーム機内の時間 右側:一般的な液晶テレビの6F遅延後の画面に表示されている映像を表しています。

詳細

スーパーストリートファイターIVはゲーム内で1秒間に60フレームの処理を行っています。 ここでは遅延のない場合と一般的な液晶テレビの遅延差を画像で表しています。 キャラクターがジャンプ動作(この場合リュウ)の総フレーム数が40フレーム+着地硬直4フレームです。 ジャンプ動作はジャンプ頂点から下降する際に、速度が増加して落下する挙動をします。

このように動作にズレが生じる事によってオンライン対戦での相手の攻撃に対し、非常にハンデを背負った状態でプレイしていることになります。 一例をあげると3Fは全キャラクターの最速通常技になります。 また3F差があることは確定反撃状態の場合に通常の技でしか返せないところを、 発生の速いウルトラコンボで返せる程の差です。

僅かな違いに見えますが、この遅延はオンライン対戦での勝率に大きく影響します。